#たまゆらさん

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急性大動脈解離B型リアルタイムな経験談②<2週間の入院期間、そして退院へ>

こんにちは。

たまゆランドです。

 

前回の記事では『急性大動脈解離』になった経緯をお話ししました。

tamayuland.hatenablog.com

 

さて今回の第2弾は、入院から退院までの出来事を書いていきたいと思います。

 

入院初日~3日目(トイレ問題)

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入院初日から2日間以上は絶対安静と言われ、殆ど体を動かしてはいけない状態となりました。『昨日まではあんなに自由にしていたのになぁ』と思いながらも、ICU(集中治療室)のような場所で、2晩過ごしていました。その間動けないということは、トイレもいけないということで、生まれて初めて尿瓶を使うこととなりました。それもほぼ体を動かさず寝たままで。カーテンで仕切られているとはいえ、周りには看護師さんや他にも患者さんがいる中で、なかなか緊張するものだと思いながらも自分でなんとか使用出来ていました。そして3日目を迎えた時、入院してから初めてきついと思ったことは、大きい方です。尿瓶を使うというわけにもいかず、どうするかというと、こちらも寝ながら横を向いてそのまま体に敷かれる板?みたいなところへ出すというものでした。いや、さすがにこれは出来ないよと思いながら、昼間に無理を言って看護師さんに部屋の移動をお願いしていたところ、なんとかその日の夜に1晩だけ個室に泊まれることになり、トイレが付いていたので、言われていた『血圧が上がるので、力まないように』との教えを守り、少しだけ出すことが出来ました。ちなみに、この頃は痛み止めの点滴を常に打ちながら、ゆっくりと動くのが精いっぱいでしたが、痛みはだいぶ無くなってきていました。

 

4日目から7日目(食事と禁煙)

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この頃には、病院食が普通に食べられるようになっていました。今まで濃い味で育ってきた私には、やはり物足りない味付けでしたが、なんとなく想像していたので、特に不満はありませんでした。が、1日1箱たばこを吸ってきた私には、禁煙という意味でこの頃が一番つらかったかもしれません。食後にはたばこをどうしても吸いたくなるし、朝起きてもまずたばこを吸いたいという気持ちは、病気になってもすぐには消せないのです。むしろ最初の方は『退院したらがんがん吸ってやる!』とまで思っていました。が、少しずつ日が経つにつれ、この病気の怖さもひしひしと理解が深まってきました。医師から言われたのは『もう治らない』『血管が弱くなっている』『血圧を上げてはいけない』『たばこは絶対にやめて』『塩分は1日6ℊまで』『まだ若いのにかわいそうに』『重い物を持ってはいけない』等、気分が上がる言葉は一切なく、また自分でこの病気の件をネット検索しても出てくるのは【大動脈解離 寿命】とか【大動脈解離 死亡率】とかばかり出てきて、何度探しても1つも治ると書いてある記事はなく『あー、そんなにすごい病気になっちゃったんだなぁ』と、日に日に心が暗くなっていく毎日を過ごしていました。

 

8日目から(少しずつ抑制解除)

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このあたりから、やっと病室を出ることが少しずつ許されてきました。そうです。今までは辛うじてトイレに行けるだけだったのですが、やっと同じフロアにある談話室へ行くことが許されたと同時に、シャワーで洗髪をすることも許された時は本当に嬉しかった!またリハビリも少しずつですが、指導員の方と一緒に毎日100ⅿ、300ⅿ、500ⅿと歩ける距離も伸びてきて、また人と話す機会も少しだけ増え、その時だけは鬱々とした気持ちがちょっとだけ晴れていましたが、4日目から4人部屋に移っていたとはいえ病室へ帰ると孤独感は変わらず、また気分が落ちていく、の繰り返しでした。

そして入院して10日目頃、やっと浴室でシャワーを浴びることが許されました。この日をどれだけ待ちわびたことか( ノД`) これまでずっと体を拭いて過ごしてきていたので、すごくテンションは上がっていたのですが、なにせお風呂でこの病気が発覚したこともあり、かなりびびっていました。(これは退院した今も少し残っています)

 

退院の日(本当に大丈夫?)

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元々この病気の入院期間は2~3週間と言われていたのですが、自分の事ながらリハビリをしていてもかなり余裕があり、行動出来るのは早い方じゃないかと思っていました。そんな折、医師から『そろそろ退院しましょうか』という声がかけられました。入院期間中は実にCT検査を4回(多分)、そのうち造影剤を2回打って撮影し、経過観察していたが、血管は広がっていないということで、退院出来るということでした。

私は嬉しくて嬉しくて、すぐに相方へ連絡しその旨を伝えました。(コロナ対策の為、入院期間中に会うことが出来ません。)迎えに来てもらう段取りや、退院の準備など始めていた私は、実は1つの心配事が強くなっていくことになります。それは、『まだ胸のあたりが痛むのだけど、退院して大丈夫なのかな?』ということでした。この心配は実際に、退院後の私を苦しめます。ですが、そんなこととはつゆ知らず、退院したその日は嬉しくて、帰り道のその足でスシローへ行き、お寿司を食べてから無事に帰路につきました。

相方さんは私の入院期間中、着替えや必要なものを差し入れてくれたり、引越したばかりの私に起きた出来事だった為、新しい家で1人とても不安を抱えていたと思います。本当に感謝しかありません。心からありがとうございます。

 

次回は、人生3回目の救急車!?です。

tamayuland.hatenablog.com

 

またお会いしましょう。